日本語プロフィシェンシー研究学会
2024年度研究大会
「4 技能のプロフィシェンシ ―」
日 時: 2024年8月8日(木)・9日(金)
場 所: 関西学院大学 梅田キャンパス 10 階、14 階
形 式: ハイブリッド開催
▼プログラム: 8 月 8 日(木)
12:30~ 受付 1405
13:00~13:10 会長挨拶 由井 紀久子
13:10~15:10 講演 【オンライン配信あり】 1405
「日本語学習者は日本語をどのように聞きとり理解しているのか?」 野田 尚史氏(日本大学)
この講演では、日本語学習者に日本語の音声を聞いてもらい、その音声をどう理解したのかを 自分の母語で話してもらう聴解調査で得られた具体的な事例に基づいて、日本語学習者は日 本語のどのような部分の聞きとりがどうして難しいのか、また、わからない部分の意味をどのよう に推測しているのかを考察します。 講演の後半では、ご参加の皆さんに聴解調査で得られたさまざまな事例を見ていただき、日本 語学習者は日本語をどのように聞きとり理解しているのかをいっしょに分析する予定です。 この講演では、外からは見えにくい日本語学習者の聴解の実態に迫ることにより、聴解研究や 聴解教育の発展につながる知見を提供できればと考えています。
15:10~15:30 休憩
15:30~17:30 研究発表 【オンライン配信あり】
1405 | 1408 | |
15:30-16:00 | 梅村弥生(千葉大学大学院生)・北田佳子(イーストウエスト日本語学校) OPIにおける超級レベルの発話の抽出:フォローアップ質問に着目して | 佐々木良造(静岡大学)・尾沼玄也(拓殖大学)・佐藤淳子(北海道大学) 多読学習材の長さと文章難易度を考慮した段階的な多読の指導方法の検討 |
16:00-16:30 | 立部文崇(周南公立大学)・藤田裕一郎(朝日大学) 日本語教師と日本語母語話者が持つ日本語能力基準の特徴 | 堀野善康(京都外国語大学大学院生) 「やさしい日本語」の習得から「やさしい台湾華語」への転換 -台湾の大学における多文化共生をテーマにした民主的シティズンシップ教育の実践研究- |
16:30-17:00 | 坂口昌子(京都外国語大学)・森口稔(京都外国語大学) 博物館展示解説のリライトについての読者の評価 | 孫之依(関西学院大学大学院生) 誤用からみる「Xの」と「Xな」の選択条件 |
17:00~ 事務連絡
17:45~ 懇親会 和膳和酒 油屋 住所:大阪市北区中津3-5-5
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27071282/
費用:5000円(飲み放題付き)
8月9日(金)
10:30~11:30 ポスター発表 【教室のみ】 1003・1004
①麻生迪子(四天王寺大学)「学習者の個人差と未知語意味推測-ワーキングメモリ容量を中心にしたパイロット調査報告―」
②権藤早千葉(国際交流基金サンパウロ日本文化センター)「ブラジル高等教育機関におけるオンライン日本語教育」
③白鳥文子(京都外国語大学)「非テスターも実施できるOPI的口頭能力試験」
④田中敬子(京都外国語大学大学院生)「VTS(Visual Thinking Strategies)を取り入れた日本語授業の実践報告-授業デザインと成果と課題について-」
⑤元木佳江(四国大学)・城本春佳(四国大学)「介護現場におけるコミュニケーション力の育成を目的とした授業実践について」
⑥劉梅竹(京都外国語大学大学院生)「中国語母語の日本語学習者による読点の誤用に関する一考察: 「作文対訳データベース」の調査と分析を通して」
11:30~11:45 臨時総会 1004
11:45~13:00 休憩
13:00~14:30 ワークショップ【教室のみ】 1004
会話試験 JOPT https://acrasweb.jp/?page_id=67
日本語口頭能力テストJOPT(Japanese Oral Proficiency Test)は、15分間の対面式テストで、評価者は日本語教師だけでなく、日本語を母語としない人たちに日常的に接している人も想定しています。アカデミック(A)、ビジネス(B)、コミュニティ(C)、介護(K)の分野別にプロンプトとなるイラストやグラフを用いて質問をする方式です。ワークショップでは、JOPTの概要説明の後、参加者はJOPTの模擬的実践をしたうえで、デモを見、また、質疑応答をすることによって理解を深めます。
14:30~14:35 事務連絡
15:00~17:30 ポストワークショップ TP チャートワークショップ【教室のみ】 1003
TP チャートは、よりよい教育に向けて自分の教育活動について俯瞰的に ふりかえって、軸としての理念を見出し、方針方法を対応づけ、将来の目 標を設定するワークシートです。
参加申込フォーム https://forms.gle/4GqRfxLTuoombVHY9/
▼ 凡人社さんが来てくださる予定です。
▼お問い合わせ:taikai@proficiency.jp