日本語プロフィシェンシー研究学会
2021年度第2回 研究例会
日時:2022年3月26日(土)
場所:Zoomによるオンライン配信プログラム
*今回は非会員のお試し参加はありません
例会参加申込は締め切りました
プログラム(予定)
10:00-10:10 会長挨拶 鎌田 修
10:10-10:50 研究発表 「初級学習者の日本語プロフィシェンシー向上のための短期オンライン日本留学プログラムのデザイン-学習者のモチベーションを促進し、留学希望者を増やすためのオンライン教材の工夫と日本人学生との協働学習-」高橋千代枝(弘前大学)
10:50-11:50 ポスター発表(ブレイクアウトルームに分かれて発表します。参加者が好きな部屋に自由に移動できます)
1.尾沼玄也(拓殖大学)、安田葵(株式会社三修社)「日本語学習者向け日本語モノリンガル辞書の開発報告 ―『ねっこ日日学習辞書』編集の裏側―」
2.森川結花(甲南大学) 「日本語学校での文化体験活動の実践と省察 ―ある日本語教師へのインタビュー調査より―」
3.阪上彩子(立命館大学)「聴解コーパスを利用した日本語学習者の聴解ストラテジー使用実態」
4.横山りえこ(早稲田大学)「日本語教育におけるユニバーサルデザイン(UD)の提案―地域日本語教育の立場から―」
11:50-12:50 昼休み
12:50-13:50 講演「リフレクシブな理解に基づく質的研究とは」
中井好男氏(大阪大学)
講演:「リフレクシブな理解に基づく質的研究とは」現在、日本語教育の分野において質的研究が広く行われるようになりました。質的研究は様々なパラダイムと関連しており、目的や手法はそれぞれ異なりますが、共通して言えることは人や現象についての深い省察をもたらすものであるということです。本講演では、『質的言語教育研究を考えようーリフレクシブに他者と自己を理解するために』の「第1部質的研究を考える」をもとに、省察を支える鍵になるリフレクシビティを取り上げ、質的研究におけるリフレクシビティの役割のその意義について検討します。
13:50-15:30 ワークショップ「プロフィシェンシーをリフレクシブに考える」
中井好男氏(大阪大学)、中山亜紀子氏(広島大学)
ワークショップ:「プロフィシェンシーをリフレクシブに考える」言語のプロフィシェンシーはOPIなどではそのパフォーマンスの観察に基づいて評価されます。本ワークショップでは、このプロフィシエェンシーが質的研究の手法を用いればどのように解釈され評価されうるのかについてグループワークを通じて検討します。グループワークでは、実際にテーマ設定をした上で、インタビュー、文字化、分析を行うとともに、研究者のリフレクシブな解釈とその記述について議論します。本ワークショップは、中山亜紀子(広島大学)にCo-Facilitatorをお願いし、共にグループワークを進める予定です。
参考文献
八木真奈美・中山亜紀子・中井好男(2021)『質的言語教育研究を考えようーリフレクシブに他者と自己を理解するために』ひつじ書房