2017年度第2回 研究例会
日時:2018年1月6日(土)13:30~
場所:京都外国語大学 452教室
▼交通アクセス http://www.kufs.ac.jp/
キャンパスマップ http://www.kufs.ac.
▼参加費: 会員 無料/非会員 一回目お試しで無料。
但し、二回目からは要会費(2000円)。
参加申込はこちらのフォームから
▼プログラム:
13:30~13:40 会長挨拶 鎌田修氏(南山大学)
13:40~ 講演:「日本語のプロフィシェンシーは一人のものか」
講師:トムソン木下 千尋氏(The University of New South Wales Sydney教授)
要旨:
社会文化アプローチの考え方の中に最近接発達領域 (Zone of Proximal Development:ZPD)というものがあります。この考えでは、 自分が一人でできることと、できないことの間に、 他者や何らかの道具の助けを借りればできることがあるとし、 その中間の部分をZPDと呼びます。さらに、 このZPDに適切な助け(Scaffolding) を得ることで、 だんだんと自分一人でできることが増えていくと考えます。
では、日本語のプロフィシェンシーは、 どこまでを指すのでしょうか。 自分一人でできることがその人のプロフィシェンシーなのでしょう か。あるいは、 助けを借りてできることまでがその人プロフィシェンシーでしょう か。この講演ではこのようなことを考えて見たいと思っています。
《講演者紹介》
学習院大学卒業後、米国アリゾナ州立大学にて修士、博士号取得。シンガポール国立大学を経て、1993年より豪州シドニーにあるニューサウスウェールズ大学にて教鞭を取る。豪州日本研究学会の会長を務め、日本語教育国際研究大会(ICJLE)の実施にも尽力する。2016年日豪友好関係への貢献に外務大臣表彰受賞。研究分野は大きくは日本語教育であり、特に学習者に焦点を当てた研究・実践は多岐にわたる。
著書:『学習者主体の日本語教育:オーストラリアの実践研究』(2009、ココ出版)、『日本語教育と日本研究の連携―内容重視型外国語教育に向けて』(2010、ココ出版)、『人とつながり、世界とつながる日本語教育』(2016、くろしお出版)、『外国語学習の実践コミュニティ―参加する学びを作るしかけ』(2017、ココ出版)など多数。
<休憩>
15:10~15:20
15:20~16:00
「非漢字圏からの地域生活者に対する漢字教育−真の漢字プロフィシェンシーを探求して−」
白皓(南山大学大学院生)
16:00~17:30 ブラッシュアップセッション
范 一楠(環太平洋大学)
17:30~17:40 事務連絡
18:30~20:30 懇親会
※懇親会会場は、現在選定中です。決定次第ご連絡いたしますので、ご期待下さい!